遠距離通信:見通し100km超の送信距離
見通し100kmを送信するという性能はいままで免許が必要な高出力機だけに許された特権のような物でした。電波は距離を飛ぶ間に力が弱まり雑音(ノイズ)にかき消されてしまいますので、ノイズよりも大きな力(出力)で送信する。距離を稼ぎたければ更に大きな出力で送信する!。と言うやり方しか無かったのです。この方法は確実ですが「バッテリーを多く消耗する=端末が大きくなる」「法規上免許/開局が必要になる」という大きな弱点があります。以前の製品はSEAKER_L3の50倍のパワーがあるのに通信距離は数㎞、大きさは小型の弁当箱ほどありました。その上、開局が必要で価格も高い商品でした。
そこで、SEAKER_L3は「ノイズの排除を徹底する通信方法」を採用致しました。この技術はとある日本の大手電機メーカーが長年積み上げた技術の集大成として開発した物です。
ノイズの制御方法については下記リンク先で簡単な解説を設けました。
→SEAKER_L3の技術:その優位性
→長距離と長時間と小型軽量の三すくみ
小電力:最大200時間のランタイム(1分間隔発信で!)
ノイズの排除を行えば小さな出力でも十分実用的な距離の通信が出来る事になります。長距離のためにノイズ排除を開発しましたが、丸い地球の裏側まで通信出来るわけでもないので(地平線が遮蔽)数100kmが現実的な通信距離と思われます。
それならギリギリまで出力を下げれば消費電力を小さくする事が出来ます。SEAKER_L3で採用したCR123A電池なら、最大200時間ほどのランタイムが得られることが解りました。この電池はコンパクトカメラなどで利用されている一般的な物で電機店などで普通に取扱がある製品ですが、5〜10年ほども保存期間があり、温度も極寒から灼熱まで対応しているタフなスペックであることを評価して採用しました。弊社推奨品をご利用いただければ液漏れなどのリスクを低減できます。航空機への持ち込みも問題が有りません。
注意)密閉容器の中で使用する電池ですので推奨品をご利用ください。充電池の使用は禁止です(ガス発生による破裂の危険性があります)
法令準拠:電波法、技適など、関連法規準拠。使用にあたり法手続きは不要
日本には法的に自由に電波を送信出来る周波数が有ります。
出力20mw以下で920mhz帯の周波数がそれに当たります。 これを使用する事で免許/開局が不要で海でも、山でも、空でも、自由に電波を送信出来る無線機を作成する事が可能になるのです。
同時使用可能:混信を気にすることなく数万単位で同時使用可能
周波数変調という技術で同一の周波数を複数の端末が同時に使用する事を可能としています。実は同時通信は難しい技術で、今までの救難ビーコンは同時使用が出来ないと言う制限がありました。同時に2つの救難信号が発信された場合受信機が指し示す方角に大きな誤差が発生してしまうためです。PLBなど121.5mhz国際救難チャンネルを利用する多くの製品がこれに当たります(AISベースの製品は500台ぐらいが限界とされています)
ですが、SEAKER_L3はそんな制限とは無縁です。数万〜数十万のキャパシティがあり、使用者は何も気にすることなく自由にお使いいただけます。
広大なエリア:領海を含め全国カバーを目標に/現在人口カバー率90%超
SEAKER_L3の位置情報はインターネット経由でスマートフォンアプリ(iPhone/android両対応)に逐次表示されます。受信用アンテナは既に日本中に設置されていて(場所/数は非公開)人口カバー率が90%を超えたところで、更に増強中です。アンテナ(基地局)は陸地に設置されており、そこから見通し100km超の範囲で通信が可能ですので技術的には領海の外に有るSEAKER_L3を捉える性能があります。エリアマップは沖合の評価が済み次第順次公開していきます。ご期待下さい。
→エリアマップ(公開予定)
水面から発信:水面0㎝での使用を想定して設計、際立つフィールドでの実用感
海外で一般的に使われるビーコン製品やPLB等の説明書を見ると、機体を腕で持ち上げ上空にむけかざしている絵にその体勢を維持するように書いてあります。 ですが、遭難者がそんな姿勢を取れる健康状態でいられるのでしょうか? 今にも意識を失いそうになっているかもしれません。
SEAKER_L3は例え意識がなくとも通信性能を維持出来る様に設計しました。水は伝導体ですから電波を吸収してしまいます。水面0㎝で満足な性能を出せる設計を実現することは難しく、でも重要なコトです。
使いやすいアプリ:インターフェイスに拘る訳は、捜索時に有り
SEAKER_L3を持った人を探すときは要救助者の場所は最初から解っているので、見つけるのは難しくないと思います。
でも、要救助者がSEAKER_L3を持っていなかったらどうでしょう?その時は、捜索員にSEAKER_L3やTRACKERアプリをインストールしたスマートフォンを持って捜索していただきたいと考えています。
TRACKERアプリには未捜索、捜索完了エリアを消し込む機能が搭載されていますので効率のよい捜索活動が可能になります。
そして、人を探すとき死活を分ける要因として探す人の数が影響します。多くの人が探した方が見つけられる確立が上がるのです。別に捜索のプロである必要はありません。数の問題なのです。
ですから、アプリのインターフェイスはとても大事だと弊社では考えていて、始めて使うひとでも効率的な捜索が出来る様考慮されているのです。
タフボディ:潜水用防水/耐衝撃設計
潜水用防水はタフなアウトドアの代名詞といえるでしょう。