スクーバダイビング用-45m耐圧耐衝撃設計
SEAKER_L3は潜水用ポリカーボネート製-45m耐圧殻に耐衝撃マウントされた耐振動基板を配しています。
IP防水規格やMIL規格では評価しにくい過酷環境を想定した設計になっていますので、スクーバダイビングを始めいろいろなアウトドア用途に安心してお使い戴けます。
筐体をご覧頂くと、基板上部にパターンアンテナがうっすらと見えるかも知れません。この部分が海では浮力となり更に浮力アタッチメントを付けると水面に安定して浮揚する設計となっています。
さらに、このアンテナ周りの空間は単に「浮力のためだけ」ではなく、電波の送出のために設けられた「伝播空間となって」います。通常の棒状アンテナ設計ではアンテナ自身水に濡れた状態となってしまい性能が極端に落ちてしまうのです。

その為、他社のビーコン製品では、「使用時には手に持って出来るだけ高い位置にかざして下さい」とか、「アンテナが水没しないように維持して下さい」などと説明書に明記されています。塗れた状態では性能を発揮しにくいため、アンテナのまわりから水(海水)を遠ざけようとしているのです。

海では自分の頭を水面より上に維持することさえ難しい状態です。ライフジャケットを着ていても、腕を上にかざし続ける事は不可能です。
遭難者の体力は有限で、遭難中はどうやって体力を温存するかが生死に直結する状況なのですから。
上手くライフジャケットの上でアンテナが空中に維持出来るように取り付けたとします。しかし、意識がある内に救助が間に合ってくれるとは限りません。
→救助までに許される猶予時間の目安(海洋)U.S.Coast Guard
U.S.Coast Guardによると意識不明になった後でも、意識喪失前と同じぐらいの時間は生存していて、間に合えば救助出来る事が解ります。ですが、意識がないのでビーコンのアンテナを正しく空中に維持出来なくなることも多いでしょう。
基板の周りに余分な空間があるように見えますが、浮力のため、そして、送信能力を浮いた状態でも維持するための大事な空間なのです。
もっと小さく作ることは簡単です。でも、ワケがあってこの大きさなのです。