漁場の秘匿と漁師の安全確保という相反する機能を満足させた機能
船舶の位置情報システムと言えばAISシステムが有名です。大型船には積載されていますが日本では小型船への搭載が進まないため小型船舶や漁船の安全管理が諸外国に比べ遅れてしまっています。一般的には機器が高額であることと法規上の開局手続きが普及の足かせとなっていると言われています。
しかし漁船の場合は、それ以上に「何処で漁をしているかがライバルや釣り人に知られてしまうと困る」と言う理由が大きいと思われます。
緊急時には周りに知って欲しいが、いつも何処に居るかは知られたくない。
この相反する要望を実現するには、受信者のグループ管理をする必要が有ります。SEAKER-システムがインターネットベースのサーバー管理で動作していることで、このグループ管理が可能となりました。
普通の漁の時は家族や漁協の特定のスタッフしか位置情報を見ることが出来ない様に制限しておいて、緊急時には広く位置を公表するコントロールを提供します。
また、AIS無線機と違い開局などの面倒が無い事も利点です、価格も廉価。その上「船以外の物(人)に付けられます」このことは色んな利便性をもたらしました。
落水検知
船から人が落ちてしまう「落水/MOB」これはとても危険な事故ですが、「1人船」の場合は危険を通り越して死に直結する正に最大級の危機です。船がどんどん遠ざかってしまい人間の泳力では帰還することは絶望的です。探す方も船を見つける事は可能でも何処で落水したかが解らないので「人」を見つける事は至難の業となるでしょう。
ですが、このとき「落水者」がSEAKER-L3を持っていればかなり希望が持てるでしょう。
しかし、落水した原因がケガなど「意識喪失をともなうトラブル」だった場合は救難ボタンを押せないかも知れません。ですから落水を検知する事は大事な機能だと考えられます。
検知の方法はとても簡単。SEAKER_L3を船にも1台取り付けておくだけです。「船」のSEAKER_L3と「人」のSEAKER_L3、この2台の間で「離別検知」を設定しておくのです。そうすれば気を失って落水して船から離れてしまったとしてもサーバーが「離別検知」を行い、関係者に警告を発してくれます。
(落水検知をセンサーによって検知する方法(水濡れ/水圧など)では大波や雨などの誤動作を判別出来ませんので離別検知が1番です)
船以外の「物」にも付けられる
SEAKER_L3は人や船以外の「物」に取り付ける事が出来ます。(法規で規制されていない)SEAKER_L3は1分間隔発信で200時間弱の動作時間がありますが、発信間隔を長く取ることで数ヶ月の動作時間を確保する事も可能です。
定置網やハエナワなどの流出検知に十分お使い頂けますので、ご要望をお寄せください。